2025年1月から、X(旧ツイッター)に「パロディアカウント」という新機能が追加されました。
この機能は、有名人を模倣したアカウントが他のユーザーに誤認されることなく識別できるようにするためのタグです。
これにより、実際の人物と類似したアカウントを明確に区別し、成り済ましを防ぐことが目的とされています。
新しいシステムが導入されたことで、操作方法やシステムの理解に戸惑うユーザーが出るかもしれません。
また、自分のアカウントにこのタグが必要かどうか疑問に思う方もいるでしょう。
そこで、この記事では、パロディアカウントの設定手順と、設定が必要な状況について具体的に解説します。
パロディアカウントの役割と目的
パロディアカウントとは、有名人を模倣し、その人物の写真をプロフィール画像として使用しながら、実際にはその有名人でないことを明示するためのラベルです。
この機能はX(旧ツイッター)でユーザーが任意で設定できます。
通常、有名人の写真を使用して他人に成りすます行為は禁じられています。
しかし、ユーモアや模倣を目的とした無害なパロディやコメディアカウントもあり、これらは純粋にエンターテインメントとして楽しめますよね。
ただし、有名人の画像を使用していると、見知らぬ人がそのアカウントを本物だと誤認する可能性があります。
何も知らない人が誤解するケースをなくすため、Xでは「パロディアカウント」のラベル設定が導入されました。
このラベルは、明らかに模倣やパロディであることを示すもので、適切な設定が求められます。
このラベルが設定されていない場合、アカウントが規約違反と見なされる可能性もあるので注意しましょう。
パロディアカウントの設定方法
もしも運用中のX(Twitter)アカウントがパロディアカウントとみなされる内容を持っている場合、適切にラベルを設定することが重要です。
設定するには、「設定とプライバシー」メニューから「アカウント」セクションに進みます。
その後、「アカウント情報」を開き、「パロディー、コメンタリー、ファンアカウント」カテゴリを選択すると、パロディアカウントの設定オプションが表示されます。
ここで設定を完了すると、自分のアカウントにパロディアカウントのラベルが追加されます。
パロディアカウント設定後の変化
パロディアカウントに設定すると、あなたのプロフィール名やIDの下に「パロディアカウント」というラベルが表示されます。
このラベルはポスト時にも表示されるため、あなたのポストを閲覧した人に対して、あなたのアカウントがパロディであることがはっきりと示されます。
しかし、このラベルを設定してもアカウントの機能に変更はありません。
表示上のラベルが追加されるだけで、使用する際の機能や制約には何の変更も生じないです。
パロディアカウント設定が必要な場合
パロディアカウントの設定が必要かどうかの判断は難しいことがあります。
X(旧ツイッター)のルールは常に明確ではなく、何がアカウントの凍結やロックにつながるかは予測が難しいです。
パロディアカウントとして設定を検討すべき具体的な状況は以下の通りです。
- 実在の人物の写真をプロフィールに使用し、その人物の言動を模倣している場合。
- 実在の人物や団体のロゴや名称を使用し、それに関連する内容を発信している場合。
- アニメやゲームのキャラクターをプロフィール画像にし、そのキャラクターの言動を模倣している場合。
以下のケースでは、通常、パロディアカウントの設定は必要ない可能性が高いです。
- 実在の人物の写真を使用していても、アカウント名や投稿がその人物を模倣していない場合。
- アニメやゲームのキャラクターの写真を使用しているが、そのキャラクターを演じていない場合。
- 非人物の画像(動物、風景、食べ物など)を使用している場合。
ただし、アニメキャラクターのアイコンを使用しているだけで問題になるわけではなく、キャラクターを演じる行動がある場合にのみパロディアカウントとしての設定が必要です。
規則は変更される可能性があり、Xが予期せぬ対応を行うこともあるため、常に注意を払うようにしましょう。
パロディアカウントの適用と対応方法
もし自身のアカウントがパロディアカウントの基準に当てはまる場合、以下のような対応が可能です。
ラベルを避けたい場合の選択肢もありますので、状況に応じて最適な方法を選択しましょう。
- 「パロディアカウント」ラベルをアカウントに適用する。
- プロフィール画像を変える。
- 名前を変える(特に著名人の名前や誤認されるような名前を使用している場合)。
これらの方法から選択してみると良いかもしれません。
パロディアカウントの基準に該当する場合、ラベルの適用が最も簡単な対応かもしれませんが、プロフィール画像や名前を変えることで、ラベルが不要になるよう調整することも可能です。
ラベルの必要性を回避するための対策を選ぶ際は、個々の状況に合わせて慎重に判断しましょう。
まとめ
パロディアカウントのラベルは、全てのアカウントに適用する必要はありません。
主に誤解を招く可能性のあるアカウント内容に限られます。
例えば、動物の実写画像やイラストを使っているアカウントには、パロディアカウントのラベルを適用する必要はありません。
基準に該当しないにも関わらずラベルを適用してしまうと、アカウントがロックされるなど可能性も出てきます。該当しない場合は、特に何もする必要はありません。