約3,000個の幻想的な提灯の灯りと、威勢のいい太鼓の響きが秋の夜を彩る「二本松提灯祭り」。
2025年も開催が予定され、地元福島のみならず全国から多くの観光客が訪れる人気の伝統行事です。
提灯に照らされた太鼓台の巡行や、屋台グルメ、歴史ある見どころなど、見逃せない魅力が満載。今年はどんな楽しみ方ができるのでしょうか?
この記事では、2025年の二本松提灯祭りの開催情報から屋台グルメ、見どころ、混雑回避のコツ、駐車場情報、周辺観光まで徹底ガイド。初めて訪れる方もリピーターの方も、訪れる前にぜひチェックしてみてください。
二本松提灯祭り2025の基本情報(日程・場所)
開催日程・時間・会場アクセス詳細
- 日程:2025年10月4日(土)、5日(日)、6日(月)
- 時間:各イベントにより異なる
- 場所:二本松神社他、周辺一帯
- 公式サイト:二本松の提灯祭り
二本松提灯祭りは毎年10月の第1土曜日から月曜日の3日間開催され、2025年は10月4日(土)から10月6日(月)の予定です。各日の呼称は以下の通りです。
- 宵祭り:10月4日(土)
- 本祭り:10月5日(日)
- 後祭り:10月6日(月)
会場は二本松神社をメインに、二本松市内一円です。太鼓台は市内の様々なルートを巡行します。最寄り駅はJR東北本線「二本松駅」で、駅から祭り会場までは徒歩約10分の距離にあります。
車でのアクセスの場合、東北自動車道「二本松IC」から約10分の距離です。ただし、祭り期間中は市内各所で交通規制が実施されるため、公共交通機関の利用をおすすめします。
入場料金・交通規制
二本松提灯祭りの見学は基本的に無料です。太鼓台の巡行は市内の道路で行われるため、誰でも自由に見学することができます。
また、祭り期間中は会場周辺で交通規制が行われるため、余裕を持って向かうことをおすすめします。
基本的に、交通規制は、3日間とも午前中~夜遅くまで実施されます。
事前に二本松市観光連盟のウェブサイトで交通規制図を確認しましょう。
雨天時の開催判断と中止情報の確認方法
二本松提灯祭りは基本的に雨天決行です。
2024年の祭りでは本祭りから雨に見舞われましたが、若連は提灯保護のシートで太鼓台を覆ったり作業に追われながらも予定通り運行しました。
ただし、かなりの悪天候の場合は安全を考慮して中止や延期となる可能性があります。
最新の開催情報は二本松市観光連盟の公式ウェブサイトや二本松市の公式サイトで確認しましょう。また、当日の天気予報は気象庁の情報を参考にしてください。
二本松提灯祭り 屋台グルメ攻略ガイド
二本松名物グルメが味わえる屋台リスト
二本松提灯祭りでは、地元の食材を活かした様々な屋台グルメを楽しむことができます。福島県の豊かな農産物を使った料理が特に人気です。
定番の屋台メニュー
- いか焼き
- やきとり
- たこやき
- お好み焼き
- からあげ
- やきそば
- ふりふりポテト
- クレープ
- べっこうあめ
- チョコバナナ など
二本松・福島県の特産品を使った屋台
確認はできなかったですが、福島県や二本松市の特産品や有名グルメが並ぶ可能性もあります。
- 福島牛を使った牛串
- 地元野菜の天ぷら
- 喜多方ラーメン
- あんぽ柿を使ったスイーツ など
もし目にしたら、ぜひ食べてみてくださいね。
屋台の営業時間と場所
屋台の営業時間は、お祭りの時間と合わせて営業されると思われます。
おおまかにですが、
- 宵祭り:午後4時頃~午後11時頃
- 本祭り:午前8時頃~午後11時頃
- 後祭り:午後4時頃~午後8時頃
このくらいの時間を目安にするといいと思います。
屋台の出店場所は、二本松神社、駅周辺、本町通りなどに多数出店されます。
二本松提灯祭りの歴史と見どころ
360年続く伝統の提灯祭りの由来と歴史
二本松提灯祭りの始まりは、17世紀半ばにまでさかのぼります。
1643年、丹羽光重が二本松藩の藩主として着任した際、領民の心を一つにするには、まず信仰心を育てることが重要だと考えました。その思いから1661年に二本松神社を建立し、1664年には現在の祭りにつながる行事が始まったと伝えられています。
この祭りは二本松神社の例大祭として始まり、藩主の奨励により町民の間に広まっていきました。江戸時代から続く伝統的な祭礼囃子は、地域の人々によって代々受け継がれ、現在も当時の様式を保っています。
明治維新後も地域の重要な文化行事として継続され、戦争による中断を経ながらも復活を遂げました。2011年には祭り自体が福島県重要無形民俗文化財に指定され、その歴史的・文化的価値が公式に認められています。
圧巻の提灯山車7基の特徴と見分け方
二本松提灯祭りでは、本町・亀谷町・竹田町・松岡町・根崎町・若宮町・郭内の7つの町から、それぞれ1台ずつ太鼓台が出されます。各太鼓台には約300個の提灯が取り付けられ、幻想的な灯りの中、市内を勇ましく練り歩きます。
各太鼓台の特徴
- 高さ:11メートル以上の巨大な山車
- 提灯数:1台あたり約300個の赤提灯
- 装飾:各町独自の装飾と色彩
- 音響:太鼓と祭り囃子による迫力ある演奏
7基の太鼓台はそれぞれ異なる町が管理しており、装飾や囃子にも微妙な違いがあります。地元の人々にとって、自分の町の太鼓台への愛着は非常に深く、この地域のアイデンティティの一部となっています。
祭りのハイライト「太鼓台の競演」の魅力
二本松提灯祭りの最大の見どころは、複数の太鼓台が一堂に会する「競演」の場面です。
特に宵祭りでは、7つの町から太鼓台が集まり、神社から授けられた神聖な「御神火」を使って、すべての提灯に一気に火を灯す厳かな儀式が行われます。
太鼓台同士が近づく際の緊張感、若い衆たちの掛け声、そして夜空に響く太鼓の音が一体となって、観客を魅了します。
各太鼓台の囃子方による演奏の違いを聞き比べるのも、通な楽しみ方の一つです。
二本松提灯祭り 2025年の注目イベント・プログラム
提灯山車の巡行ルートと時間スケジュール
巡行ルートについては、二本松市観光連盟が提供する運行経路図で詳細を確認できます。
また、GPSを活用した太鼓台の位置情報サービスがあり、地図上で各太鼓台の現在地をリアルタイムで確認できるので、こまめにチェックするといいかもしれませんね。以下のページで確認できます。
一般的なスケジュール
- 宵祭り:夕方から夜にかけて市内を巡行
- 本祭り:朝から午後まで市内を巡行
- 後祭り:夕方から夜にかけて祭りのフィナーレ
具体的な時間や詳細ルートは、祭り開催前に二本松市観光連盟の公式サイトで発表されます。
宵祭りと本祭りの違いと楽しみ方
宵祭りは祭りの前夜祭的な位置づけで、提灯に火を灯す神聖な儀式から始まります。比較的落ち着いた雰囲気の中で、提灯の美しさをじっくりと鑑賞できる日です。
本祭りは最も盛大で賑やかな日で、3日間のうち一番に混雑するのが2日目の本祭です。太鼓台の巡行時間も長く、様々な場所で競演が繰り広げられます。迫力ある祭りの雰囲気を存分に味わいたい方におすすめです。
後祭りは祭りの締めくくりで、余韻を楽しみながら見学できる落ち着いた雰囲気が特徴です。
フィナーレを飾る「提灯もみ」の迫力
祭りのクライマックスを飾るのが「提灯もみ」と呼ばれる激しい競演です。複数の太鼓台が至近距離で向き合い、担い手たちが勇壮に太鼓台を操る姿は圧巻です。
この「もみ」の瞬間は、祭りの興奮が最高潮に達する時間帯で、観客からも大きな歓声があがります。ただし、非常に混雑するため、小さなお子様連れの場合は安全な場所からの見学をお勧めします。
二本松提灯祭り2025の混雑予想
二本松提灯祭りには、毎年全国から多くの観光客が訪れます。2024年の実績では、3日間で約18万人が来場し、初日だけで11万5千人を記録するなど、東北地方でも屈指の人気を誇る秋祭りですね。
中でも、各町内の太鼓台が提灯を灯しながら街中を練り歩く初日の「宵祭り」は最も見応えがあり、来場者が集中する傾向にあります。
混雑のピーク時間帯と傾向
- 宵祭り(初日):午後6時~8時にかけて混雑。幻想的な提灯の点灯を見ようと、多くの人が集まります。
- 本祭り(中日):お昼前~終了までがピーク。太鼓台の競演が行われ、最も盛り上がる時間帯です。
- 後祭り(最終日):午後5時~7時頃が混雑。祭りの締めくくりとして、名残を惜しむ人々でにぎわいます。
平日を含む開催でも、地元住民や帰省客、観光バスツアーの利用者などが多く訪れるため、曜日に関わらず混雑します。
混雑を避けるための工夫
混雑を避けるためには、午後2時頃までの早めの到着がおすすめです。
また、帰りの電車やバスの時刻を事前に確認しておくと安心ですね。メイン会場から少し離れた通りや高台からの見学も、混雑を避けつつ雰囲気を楽しめる方法です。
特に最終日の「後祭り」は月曜日にあたる年も多く、比較的空いている傾向にあるため、平日休暇を活用しての参加も検討するとよいでしょう。
二本松駅や周辺の駐車場も混み合うため、公共交通機関の利用や余裕を持った行動計画が混雑回避のカギとなります。
二本松提灯祭り2025の駐車場情報
二本松提灯祭りの開催にあたって、例年通り複数の臨時駐車場が利用できる見込みです。
会場周辺は混雑が予想されるため、公共交通機関の利用が推奨される一方で、車で訪れる方のために、市内各所に分散した駐車スペースが用意されます。
詳しい情報は、公式サイトで公開されるのでチェックしてみましょう。
ちなみに、過去の実績では、以下の場所が臨時駐車場になっていました。
- 二本松市役所
- 二本松市文化センター
- 二本松市立二本松南小学校グラウンド
- 市民交流センター
- 県立霞ヶ城公園(後祭りの第一駐車場は除く)
小学校グラウンドは、雨天の場合ぬかるむため、開放されない場合があるので注意してください。
祭り見学のコツと注意点
服装・持ち物の準備リスト
10月開催の二本松提灯祭りは、朝晩の気温差が大きい時期です。適切な服装と持ち物の準備が快適な見学につながります。
おすすめの服装
- 歩きやすい靴(スニーカーなど)
- 重ね着できる服装(カーディガンやジャケット)
- 帽子(日中の日差し対策)
- 雨具(折りたたみ傘やレインコート)
必須の持ち物
- 現金(屋台での飲食用)
- モバイルバッテリー(写真撮影や情報収集用)
- タオル・ティッシュ
- 水分補給用の飲み物
- ビニール袋(ゴミ入れ用)
あると便利なもの
- 折りたたみ椅子(長時間見学の場合)
- カメラ・三脚
- 小さなクーラーボックス(飲み物保冷用)
小さな子供連れでもスムーズに楽しむためのポイント
子連れでの祭り見学では、以下の点に気を付けながら楽しみましょう。
ポイント
- 迷子防止のため、子供に連絡先を書いたものを持たせる
- 混雑する場所では子供から目を離さない
- ベビーカーは混雑時には使用を控える
- 緊急時の避難場所を事前に確認
子供が楽しめる工夫
- 太鼓台の写真を事前に見せて興味を持たせる
- 疲れた時の休憩場所を考える
- 子供向けの屋台ゲームを楽しむ
- 早めの時間帯での見学を心がける
トイレ・休憩場所の事前チェック
大規模な祭りでは、トイレや休憩場所を事前にチェックしておくと、慌てずに済むでしょう。
トイレ情報
- 二本松駅構内
- 市内の公共施設
- コンビニエンスストア など
公式のマップに、トイレの場所も記載があるので確認しておきましょう。
また、休憩場所として、二本松駅周辺のカフェ・レストランもチェックしておくと、疲れてしまった時に良いかもしれませんね。
周辺観光スポット・宿泊情報
二本松提灯祭りを最大限に楽しむために、周辺の観光名所や宿泊情報もあらかじめチェックしておきたいところ。ここでは、祭りの前後に立ち寄れるスポットや宿泊施設、リフレッシュにぴったりな日帰り温泉について紹介します。
祭り前後に立ち寄りたい二本松の観光名所
二本松市には祭り以外にも魅力的な観光スポットが数多くあります。
主要観光地
- 二本松城跡(霞ヶ城公園):国指定史跡で桜の名所
- 智恵子記念館:高村光太郎の妻・智恵子の生家
- 岳温泉:昔ながらの風情ある温泉街
- 安達太良山:日本百名山のひとつにも数えられてる
二本松市には、歴史や自然を感じられる観光地が点在しています。
代表的なのは二本松城跡(霞ヶ城公園)。祭り会場からも近く、城跡からの眺望や季節の花々が楽しめる人気スポットです。また、菊の名所として知られる二本松の菊人形が秋に開催されることでも知られています。
さらに、自然好きには安達太良山(あだたらやま)登山やロープウェイ体験もおすすめ。晴れた日には絶景が広がり、福島の雄大な自然を堪能できます。
アクセス良好なおすすめ宿泊施設
二本松市内
- ビジネスホテル
- 民宿・ペンション
二本松提灯祭りの時期は宿泊施設が予約でいっぱいになるため、早めの確保が必要です。
市内のビジネスホテルや旅館はもちろん、アクセスの良さを重視するなら郡山市や福島市の宿泊施設も候補に入ります。二本松駅からJR東北本線で20~30分圏内なので、公共交通機関を利用しての移動もスムーズです。
また、祭りの雰囲気を存分に味わいたい方には、町なかにある老舗旅館も魅力。地元の料理やおもてなしが体験でき、旅行の思い出がより深まります。
近隣温泉地
- 岳温泉の旅館・ホテル
- 土湯温泉(車で約30分)
- 磐梯熱海温泉(車で約40分)
祭り期間中は宿泊施設が混雑するため、早めの予約が必要です。特に土日を含む宵祭り・本祭りの日程では、数ヶ月前からの予約をおすすめします。
日帰り温泉で祭り見学の疲れを癒すスポット
祭り見学で疲れた体を癒すには、周辺の温泉施設がおすすめです。
日帰り温泉施設
- 岳温泉:酸性泉が特徴の高原の名湯
- 塩沢温泉:静かな山あいにある穴場の温泉地
にぎやかな祭りを楽しんだあとは、温泉でリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
市内には、ぶらっと立ち寄れる日帰り温泉スポットがいくつかあります。
たとえば、岳温泉(だけおんせん)は弱酸性の湯が特徴で、古くから湯治場として親しまれてきた温泉地。車で30分ほどの距離にあり、露天風呂や自然に囲まれた静かな雰囲気が魅力です。
また、観光とセットで訪れるなら、塩沢温泉も検討の価値あり。地元産の食材を使った料理や土産物も充実しており、旅の締めくくりにぴったりです。
よくある質問(FAQ)
Q.祭り見学の所要時間と効率的な回り方は?
二本松提灯祭りは3日間にわたり開催され、それぞれの祭り(宵祭り・本祭り・後祭り)に特色があります。主要イベントが行われるのは夕方~夜間が中心で、1日あたり2~3時間の滞在で見どころを押さえることができます。
混雑を避けたい場合は、太鼓台の巡行ルートを事前に確認し、比較的空いている通り沿いで鑑賞するのがおすすめです。提灯に灯が入る18時以降が最も華やかなため、午後早めに到着して会場周辺を散策しながら場所を確保するのが効率的です。
Q.車椅子・ベビーカーでの参加はできる?
市街地を中心に行われるため、一部のエリアでは段差や混雑があるものの、舗装された道路やバリアフリー対応の施設も多く、車椅子やベビーカーでの見学は原則可能です。
ただし、相当な混雑が予想されるため、十分に気を付けて慎重な対応をおすすめします。
ベビーカーについては、混雑がひどい場合は使用を控えた方がいいかもしれません(抱っこひもを用意しておきましょう)。
事前に二本松市観光案内所や市役所にバリアフリー情報を確認しておくといいでしょう。混雑を避けるためには、祭り開始前の早めの時間帯での来場が推奨されます。
Q.ペットと一緒に楽しめる?
二本松提灯祭りではペットの同伴は禁止されていませんが、非常に混雑する場面も多いため、小型犬であってもキャリーバッグの使用や抱っこをおすすめします。
太鼓の音や人混みによるストレスから、ペットがナイーブになるケースもあるため、配慮を怠らないようにしましょう。
また、人通りの少ない路地などでの休憩を適宜取り入れることが、ペット連れでの見学を快適にするポイントです。
Q.当日の天気が気になる…
二本松提灯祭りが開催される10月上旬は、秋の天候が変わりやすい時期にあたります。当日の天気予報は、気象庁公式サイトや各種天気アプリでリアルタイムに確認するのがおすすめです。
雨天でも基本的には実施されるため、折りたたみ傘やレインコート、滑りにくい靴を準備しておくと安心です。混雑時の傘の使用は周囲への配慮が必要なため、ポンチョなどの両手が空く雨具が便利です。
まとめ:二本松提灯祭り2025を120%楽しむために
二本松提灯祭りは、360年の伝統を持つ福島県を代表する秋の風物詩です。日本三大提灯祭りの一つに数えられ、福島県重要無形民俗文化財に指定されたこの祭りは、地域の文化的価値の高さを物語っています。
祭りを楽しむためのポイント
- 事前準備の徹底:開催情報、交通手段、宿泊の確保
- 時間に余裕を持った行動:混雑を考慮したスケジュール
- 地元グルメの堪能:屋台での食事も祭りの醍醐味
- 無理をしないで楽しむ:特に子連れや高齢者がいる場合は気配りを忘れずに
- 写真撮影のマナー:他の見学者への配慮
360年の提灯祭りは、7町若連の祭り愛と心意気に支えられ、受け継がれています。この伝統ある祭りに参加することで、日本の文化の深さと地域コミュニティの絆を感じることができるでしょう。
2025年の二本松提灯祭りが、素晴らしい思い出になりますように!
福島の秋の風情を楽しんでくださいね。