「そっと寄り添ってくれる存在がいてくれたら──」
「めちゃくちゃ懐く小動物がそばにいてくれたら──」
そんなことを思う人は多いのではないでしょうか？
犬や猫だけが甘える動物ではありません。初めてペットを迎える方にも比較的飼いやすい小動物たちは、日々のふれあいによって少しずつ関係を深めていく楽しさがあります。
あなたにぴったりのなつくペットはどの子でしょうか？
この記事では、なつく小動物の特徴から選び方、飼い方のコツまでやさしく解説します。
初心者必見、なつく小動物の魅力とは？
なつく小動物の魅力とは？基本の特徴
なつく小動物とは、人の手や存在に慣れやすく、日々のふれあいやお世話を通じて、少しずつ信頼関係を築いていける動物のことを指します。
個体差はありますが、人懐っこい性格の子も多く、飼い主のそばに寄ってきたり、撫でられるのを心地よく感じる様子が見られることもあります。
こうした動物たちは、繊細でありながらも環境に順応しやすいといわれる種類も多く、初めてペットを迎える方の間でも人気です。
まずは「人に慣れやすい」とされる種類から選ぶことで、ペットとの暮らしにスムーズに馴染みやすくなるかもしれません。
なぜ人間になつくのか？小動物の行動から見える関係性
動物が人になつく背景には、いくつかの理由が考えられます。
たとえば――
- ごはんや水など、生きるうえで必要なものを与えてくれる存在として認識されている
- 安全で落ち着ける環境を整えてくれる相手として信頼している
- 人との共生に向いている性質をもともと持っている
といったことが挙げられます。
また、日々の声かけやスキンシップといった「決まった習慣」があることで、動物が安心感を覚え、より心を開きやすくなるともいわれています。こうした積み重ねの中で、飼い主に自然と懐くようになるケースも少なくありません。
なつくペットの魅力とは？そばで感じられる安心感
なつく小動物の魅力は、なんといっても人との距離が近く感じられるところにあります。
膝の上に乗ったり、手のひらでくつろぐ姿を見せることがあり、そういった行動に魅力を感じる方も多いようですね。
一緒に寝ることができる種類もいますが、動物の性格や安全面を考慮する必要があるため、無理をせず、それぞれのペースに合わせた接し方が大切です。
名前を呼ぶと反応したり、ふとした瞬間に寄ってきてくれる行動は、ちょっとした喜びにつながることもありますね。
ペットとの暮らしは小さな喜びの積み重ね
なつく小動物との日々は、毎日がほんの少しあたたかく、楽しいものに変わる可能性があります。もちろん、すべての動物がすぐに懐くわけではありませんが、ゆっくりと関係を深めていく過程もまた、大きな魅力のひとつです。
はじめてペットを迎える方にとっては、不安もあるかもしれませんが、小動物ならではのやさしい存在感や、ふれあいの時間を通して、少しずつ暮らしが彩られていく――そんな楽しみを感じてみてはいかがでしょうか。
なつく小動物一覧と種類ごとの特徴
ウサギ・ハムスター・フェレット：人気のなつく小動物
ウサギは表情が豊かで、名前を覚える個体も見られます。おだやかな性格の子が多いとされ、ゆっくりと接していくうちに膝の上でリラックスするようになることもあります。
ハムスターは小さな体で夜行性の習性があり、日中は寝ていることが多いですが、静かな時間に手に乗せておやつをあげることで、少しずつ人に慣れてくれることがあります。
フェレットは活発で社交的な一面があり、人と遊ぶのを好む個体も多いといわれています。トンネルやおもちゃなどを取り入れると、よりいきいきと過ごす様子が見られ、人との距離が縮まりやすくなる場合もあります。
ハリネズミ・デグー・フクロモモンガ・チンチラ・モルモット
ハリネズミはやや警戒心が強い動物ですが、毎日穏やかに接することで手の中で丸くなるなど、落ち着いた様子を見せてくれることがあります。静かな声がけやゆっくりとした動きがポイントとされています。
デグーは知能が高く、人の声や音に反応を示すことがあるといわれています。中には飼い主の呼びかけに応じて近づいてくるような個体もおり、音楽に反応するケースもあるようです。
フクロモモンガは夜行性で、ポーチなどに入れて一緒に過ごすスタイルが人気です。においを覚えるとされ、日々のふれあいの中で信頼関係が築かれていくことがあります。
チンチラはふわふわの毛並みと運動能力の高さが魅力で、ジャンプが得意です。室内で安全に過ごせる工夫をしつつ、徐々に距離を縮めることで甘えるような仕草を見せることもあります。
モルモットは穏やかで人懐っこい性格の個体が多いとされ、ごはんの時間が近づくと鳴き声で反応する様子が見られることもあります。こうした習慣から、自然とコミュニケーションが生まれやすいともいわれています。
文鳥・セキセイインコ・コザクラインコ・オカメインコなど鳥類
文鳥は、手乗りや肩乗りなど人との距離が近いふれあいが楽しめることがあります。話しかける機会が多いほど、人の存在に慣れやすくなるともいわれています。
セキセイインコやコザクラインコは、個体によっては人の言葉を覚えたり、口元をつついて反応することもあり、飼い主との交流を楽しんでいる様子がうかがえることがあります。
オカメインコは穏やかな性格の子が多いです。頭をなでられるのが好きな個体もおり、手乗り練習にも向いているとされています。
ヒョウモントカゲモドキ・リクガメ・ネオンテトラ・金魚など爬虫類＆熱帯魚
爬虫類や熱帯魚は、一般的に犬や猫のように懐くわけではありませんが、中には人の存在に反応を示す個体もいるようです。
ヒョウモントカゲモドキは温和な性格といわれ、ゆっくりと触れ合うことで少しずつ慣れてくることがあります。手のにおいを覚えて、近づいてくる様子が見られることもあるそうです。
リクガメはのんびりとした動きが印象的で、食事の時間になると飼い主のもとへ寄ってくる個体もいます。日向ぼっこを好む傾向があり、部屋の一部を専用スペースにするなど、環境づくりの工夫も楽しみのひとつです。
ネオンテトラや金魚などの観賞魚も、人が近づくと餌をもらえると感じて泳いでくることがあります。水槽の中の静かな世界は、日常に落ち着きをもたらしてくれる存在になるかもしれません。
なつくペットを室内・放し飼いする時のポイント
ケージと飼育環境の整え方
小動物と良好な関係を築くためには、まず快適な住まい作りが大切です。ペットの種類ごとに適したケージや飼育グッズをそろえ、清潔を保つことが、なつきやすさにもつながるとされています。
回し車やトイレ、床材、給水器など、基本的なアイテムを整えるだけでなく、動物の習性に合わせた環境づくりもポイントです。
例えば、隠れられるスペースを設けたり、高さのある構造で上下運動ができるようにしたりすることで、落ち着いて過ごせる空間になります。
におい対策と掃除の工夫
室内でペットを飼う際に気になるのが、においの問題です。
清潔な環境を保つためには、日々の掃除が基本です。加えて、消臭効果のある砂やペット用のシートを活用することで、より快適に過ごせる空間づくりが可能です。
ケージやトイレの掃除だけでなく、床や周辺の壁なども定期的に拭くようにすると、清潔な状態を保ちやすくなります。消臭スプレーを使う際は、ペット専用の製品を選び、使用時は換気を心がけましょう。
放し飼い向きの小動物と安心な部屋づくり
フェレット、デグー、チンチラなどは、部屋の中で自由に遊ばせることができる種類として知られています。ただし、安全に過ごすためには、あらかじめ部屋を整えておくことが大切です。
電源コードや小さな物は片づけておきましょう。また、フローリングなどの滑りやすい床にはマットを敷くと安心です。家具の隙間への侵入を防ぐ工夫や、段差もなくしておきましょう。
室温や湿度への配慮
小動物の快適な生活には、室温や湿度のバランスも重要とされています。
特に夏や冬は気温の変化が大きいため、エアコンやヒーター、冷感マットや毛布などを使って、過ごしやすい環境を整えるとよいでしょう。
湿度にも気を配ることで、蒸れを防ぎ、住まいを清潔に保ちやすくなります。特定の温度や湿度に敏感な種類もいるため、気になる場合は、飼育書や専門家のアドバイスを参考にしてみましょう。
初心者＆一人暮らし向けのなつくペット選び方ガイド
飼いやすい！人気のなつくペット一覧
ハムスター｜手軽で始めやすい人気者
小さな体と愛らしい動きが魅力のハムスターは、比較的コンパクトなスペースで飼うことができ、初心者の方にも選ばれやすい存在です。必要な飼育グッズも少なめで、環境を整えやすい点も特長です。
ウサギ｜表情豊かでなつきやすい
ウサギは鳴き声がなく静かに過ごせる動物で、耳やしっぽの動きで感情を表現する姿が魅力的です。トイレの場所を覚える個体も多く、部屋で一緒に過ごしやすいペットとして人気です。
セキセイインコ｜おしゃべり好きな小鳥
言葉をまねたり、人の声に反応したりすることがあるセキセイインコ。日常のコミュニケーションが楽しくなるペットとして、暮らしに彩りを添えてくれます。鳴き声も比較的穏やかで、集合住宅でも飼いやすいとされています。
フェレット｜活発で懐っこい性格
フェレットは遊び好きで、人と触れ合うのが大好きな動物です。トンネルやおもちゃで遊んだり、抱っこをしたりしてコミュニケーションを深める時間を持つことで、仲良くなれることが多いようです。
デグー｜知的で感情表現も豊か
デグーは人の呼びかけに反応したり、鳴き声で気持ちを表現するなど、感情豊かな一面があります。飼い主との関係を築きやすい動物として、注目されています。
ペットと暮らす際の費用について（参考）
初期費用の目安
飼育を始めるにあたって必要になるケージや床材、給水器などのグッズの準備にかかる費用は、動物の種類や住環境によって異なります。一般的には、5,000円〜50,000円程度がひとつの目安とされています。
※あくまで参考例であり、地域や飼育スタイルによって変動します。
月々のランニングコストの目安
日常的に必要となるエサ代や消耗品にかかる費用は、おおよそ2,000〜5,000円程度と言われています。種類によっては砂浴び用の砂や補助食品など、追加で必要なものもあるため、事前に調べておくと安心です。
※あくまで参考例であり、地域や飼育スタイルによって変動します。
ライフスタイルと相性のよいペットを見つけよう
日中働いている方には、夜行性の小動物（例：フクロモモンガやハリネズミ）を選ぶことで、帰宅後の時間をゆったり過ごせるという相性の良さを感じるケースもあるようです。
一方で、在宅ワーク中心の方には、日中に活動するウサギや文鳥のような動物が合いやすいとされています。仕事の合間にふれあうことで、リラックスした気持ちになれるという声もあります。
自分の生活リズムに合ったペットを選ぶことが、無理なく楽しい飼育につながるポイントです。
まとめ
めちゃくちゃ懐いて甘える小動物たちは、初心者でも安心して迎えられる愛らしい存在です。
この記事では、なつく理由や魅力、代表的な種類ごとの特徴、室内飼育のポイント、そしてペット選びのコツまで幅広くご紹介しました。
特に「飼いやすさ」「なつきやすさ」「生活スタイルとの相性」は、ペット選びで大切なポイントです。
ぜひ自分にぴったりの小動物を見つけてみてくださいね。
