ビジネスメールで、本題とは異なる話題をどのように切り出していますか?
適切な方法で伝えないと、相手に混乱を与えたり、重要な要件が埋もれてしまうことも。しかし、スマートに別件を伝えることで、円滑なコミュニケーションを取ることができます。
今回の記事では、ビジネスメールで別件をスムーズに切り出すための基本ルールや具体的なフレーズ、NG例を解説していきます。
効果的な伝え方を身につけ、相手に負担をかけないメール術を実践しましょう。
ビジネスメールで別件を切り出す重要性とは?
別件を適切に伝えないと起こる問題点
ビジネスメールでは、主題とは異なる別件をどのように伝えるかが重要です。適切に伝えないと、以下のような問題が発生する可能性があります。
- 相手が混乱する:本題と別件が混ざると、重要な情報が埋もれる可能性があります。
- 見落とされる:別件が明確でないと、相手が気づかずスルーすることがあります。
- 印象が悪くなる:急に話題を変えると、相手に「雑な対応をされた」と感じさせることもあります。
- 対応の優先順位を誤られる:本題と別件の優先度が伝わらず、相手の判断を誤らせることがあります。
- 返信が遅れる:複数の要件が混在していると、相手が対応を後回しにすることがあります。
相手に負担をかけないための基本マナー
別件を伝える際には、相手の負担を最小限に抑えることが大切です。そのための基本マナーとして以下の点を意識しましょう。
- 本題との関連性を明確にする
- 簡潔に伝える
- 相手の状況を考慮する(業務の忙しい時期を避けるなど)
- 敬意を忘れず、配慮した言い回しを選ぶ
- 複数の別件がある場合は整理して伝える
「ついでに…」はNG?ビジネスにおける別件の扱い方
「ついでに…」という表現はカジュアルすぎるため、ビジネスメールでは避けたほうが無難です。
代わりに、「別件ですが」「もう一点、ご相談したいことがあります」といった丁寧な表現を使いましょう。
また、伝える内容によっては、メールを分けた方が適切な場合もあります。
スムーズに別件を切り出すための基本ルール
本題と別件を明確に区別する重要性
メールでは、本題と別件を明確に区別することで、相手に伝わりやすくなります。以下の方法を活用しましょう。
- 改行を活用する
- 見出しをつける(例:「【別件】について」)
- 箇条書きを活用する
- 本題の要点を最初に伝え、別件を後にする
- 別件が重要ならば、件名に「+追加のご相談」などと明記する
- 視覚的な強調を使う(太字や色付き文字)
- 段落ごとに適切な改行を入れ、見やすく整理する
メールの長さと読みやすさを意識する
長すぎるメールは相手の負担になります。簡潔な表現を心がけ、1メール内で伝える内容は多くても2件までに留めましょう。以下のポイントに注意してください。
- 1文を短くする
- 冗長な表現を避ける
- 要点をまとめて箇条書きにする
- 読みやすいフォーマットを意識する(例:改行や適切な段落分け)
- 適切なタイトルや小見出しをつけて区別する
- 長文になる場合は、要約を冒頭に記載する
相手の状況を考慮したタイミングの選び方
相手の業務スケジュールを考え、忙しい時間帯(朝一や終業間際)を避けるのがベストです。可能であれば、以下のような工夫をするとよいでしょう。
- 相手の業務が落ち着く時間帯に送る
- 緊急でない場合は、週末や休暇明けを避ける
- 事前に口頭やチャットで確認する
- フォローアップのタイミングも考慮し、適切な時間に再確認する
- 時間指定メール送信機能を活用し、最適な時間帯に届くよう設定する
ビジネスメールでの別件の伝え方と例文
別件を本題の前後どちらに書くべきか?
- 本題の後に記載するのが一般的です。本題がスムーズに伝わった後で、別件を付け加えることで、相手にとっても理解しやすくなります。
- 急ぎの場合は最初に記載することもあります。その際は「まず本題から」と明示し、相手が混乱しないようにすることが大切です。
- 別件が重要度の高いものである場合、メールを分ける選択肢も検討しましょう。特に、取引先とのやり取りでは、異なる話題を1通にまとめすぎると、優先度が不明確になり対応が遅れる原因になります。
自然に別件を切り出すフレーズ例
- 「別件ですが、〇〇についてもご相談させていただけますでしょうか?」
- 「もう一点、確認させていただきたいことがございます。」
- 「最後に、もう一つお伝えしたいことがございます。」
- 「本件とは異なる件ですが、併せてお知らせいたします。」
- 「この機会に、関連する別件についてもご意見をいただけますでしょうか?」
- 「少し話題が変わりますが、もう一点ご確認をお願いいたします。」
ケース別:状況に応じた別件の伝え方
取引先へのお願いを含む場合
例文
件名:【ご依頼】プロジェクト進捗確認と追加のご相談
〇〇株式会社 〇〇様
いつもお世話になっております。先日のプロジェクト進捗について、ご確認をお願いできますでしょうか。
また、別件ですが、次回の打ち合わせ日程についてもご相談できればと思います。
お忙しいところ恐縮ですが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
社内で上司・同僚に伝える場合
例文
件名:会議資料の準備と追加の相談
〇〇部長
お疲れ様です。
明日の会議資料の準備についてですが、ご確認いただけますでしょうか。
また、別件ですが、先日ご相談したプロジェクトの進め方について、少しお時間をいただけますでしょうか。
ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
クライアントとの関係を考慮した場合
例文
件名:【確認のお願い】納品スケジュールと追加のご相談
〇〇株式会社 〇〇様
いつもお世話になっております。
納品スケジュールについての確認をお願いできますでしょうか。
また、別件ですが、来月の打ち合わせについてもご相談できればと思っております。
お忙しい中恐縮ですが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
メールで別件を切り出す際のNG例と注意点
相手に「後回し」にされる別件の書き方
- 長すぎる文章
- 冗長な説明を避け、要点を明確にすることが重要です。
- 例えば、メールの中で複数の話題を詰め込みすぎると、別件が埋もれてしまいます。
- 重要な内容を曖昧にする
- 別件が単なる補足情報として扱われると、相手の優先度が下がり、対応が遅れる可能性があります。
- 明確な依頼や質問を含めることで、相手が対応しやすくなります。
- 結論がない
- 何を求めているのかが不明確な場合、相手がどう対応すればよいか判断できません。
- 「○○について、ご意見をいただけますか?」など、具体的なアクションを提示することが大切です。
- 要件が複雑すぎる
- 一度のメールで多くの内容を伝えすぎると、相手が混乱してしまう可能性があります。
- できるだけシンプルにし、必要ならば複数のメールに分けることを検討しましょう。
誤解を招く「曖昧な伝え方」とその改善策
- NG例:「ついでに、〇〇の件もご確認いただけますか?」
- 「ついでに」という表現は、重要度が低い印象を与える可能性があります。
- また、「ご確認いただけますか?」だけでは、何を求めているのかが曖昧です。
- 改善例:「〇〇についても、ご意見をいただけますでしょうか?」
- 「ご意見をいただけますでしょうか?」とすることで、具体的なアクションを促しています。
- より丁寧でビジネスライクな表現になり、相手に配慮した印象を与えます。
返信しづらいメールにならないためのポイント
- 具体的な質問をする
- 「〇〇について、どのように進めるのがよいか、ご意見をお聞かせください。」
- 「次回のミーティングでこの件を議題にするべきでしょうか?」
- 期限を明記する
- 「〇月〇日までにご返信いただけると助かります。」
- 「お忙しいところ恐縮ですが、〇日までにご確認をお願いできますでしょうか?」
- 簡潔にまとめる
- 要点を明確にし、1メールで伝える内容は2~3件までに抑える。
- 長くなる場合は、箇条書きを活用して見やすくする。
- 「お忙しいところ恐縮ですが」といった配慮を示す
- いきなり要件を伝えるのではなく、相手への配慮を示すことで、受け取り手の印象が良くなります。
- 「お手数をおかけしますが」「ご多忙のところ恐れ入りますが」などのフレーズを活用する。
さらにスマートに別件を伝えるコツ
件名に「別件」を含めるべきか?効果的な件名の作り方
件名に「別件」を含めるかどうかは、相手の注意を引くうえで大切なポイントです。必要に応じて、適切な表現を選びましょう。
- 別件が重要な場合:「【至急】〇〇についてのご確認+追加のご相談」
- 軽めの追加事項の場合:「【ご確認】〇〇の件と併せてのお願い」
- フォーマルな表現:「【お知らせ】プロジェクト進捗と追加の確認」
- 相手の興味を引く表現:「【重要】〇〇について+新たなご提案」
返信を促すための一言を添えるテクニック
相手が返信しやすいように、文末にちょっとした一言を添えるだけで、レスポンス率が向上します。
- 「お手数ですが、ご返信いただけますと幸いです。」
- 「〇〇日までにご確認いただけますと助かります。」
- 「ご多忙のところ恐縮ですが、お時間のある際にご一読いただけますでしょうか?」
- 「可能であれば、ご意見をいただけますと嬉しく思います。」
- 「返信をお待ちしておりますので、ご都合のよろしい際にお知らせください。」
ビジネスチャットや電話と組み合わせる方法
メールだけでなく、他のコミュニケーション手段を活用することで、より円滑に別件を伝えられます。
- 緊急の場合は電話を活用
- 重要な案件や即時対応が必要な内容は、メールではなく直接電話で伝えるほうが効果的です。
- 電話後にフォローアップメールを送ると、記録として残すことができるため、より確実に伝わります。
- 軽い確認事項はチャットで補完
- SlackやTeams、LINE WORKSなどのビジネスチャットを活用すると、簡単な別件をスピーディーに伝えられます。
- 例えば、「先ほどのメールについて、〇〇の件も併せてご確認いただけますか?」と一言添えるだけで、スムーズなやり取りが可能になります。
- 確認が必要な内容であれば、チャット後に「詳細はメールをご覧ください」と促すのも効果的です。
- ビデオ会議で補足説明を行う
- 文章だけでは伝えにくい別件は、オンライン会議で直接説明すると、相手に正しく理解してもらいやすくなります。
- 「本件については、次回のミーティングで詳しくお話しできればと思います」と伝えることで、無駄な往復メールを減らせます。
メールと他のツールを上手く組み合わせることで、伝えたい情報をスムーズに相手に届けることができます。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ビジネスメールで別件を切り出す際には、「本題と明確に区別する」「相手に負担をかけない」「適切なフレーズを活用する」ことが大切です。
また、誤解を招かない伝え方を意識することで、よりスムーズなコミュニケーションが可能になります。
今回ご紹介したポイントを実践し、相手に配慮したメール対応を心がけましょう。適切な別件の伝え方を身につけることで、より信頼されるビジネスパーソンを目指してみてくださいね。